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Nagi

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Taka♡Nagi
【表参道/服、カフェ】見える本気、見えない本気。
「カフェ キツネ」。まさにエネルギーが見える店だった。 1杯のコーヒーをいただくだけで、熱量を帯びた劇が始まるみたいな・・・。 店のテーマは日本文化。玄関までは市松模様に並べられた石畳の道と竹垣が続いていて、扉を開くと、茶室のように低い天井の空間が。ライトブラウンの木造の空間に、モダンなカットソーやボトムスなどが置かれている。10分ほどでひと周りできちゃうから、そんなセンスある空間に浸るのにうってつけなのが、玄関近くのカフェスペース。ここの高めのスツールが、まさに“劇場の椅子”なのだ。 カウンター越しにカフェラテを頼むと、「どんな味がお好みですか?」と聞かれた。コーヒー専門店以外で聞かれたのが初めてだったので返事の言葉を探していると、「酸味や苦み、強弱のお好みはいかがですか?」と聞かれる。 そこから「ありがとうございました」と言われて店を後にするまでが、驚くほどに一瞬の出来事だった。 シナリオはというと、「酸味よりも苦味」とリクエストしたらとんでもなく美味しい1杯が出てきて、「温度を調整するだけで、甘くもなるんですよ。」とか「基本的には高温にすると苦みがあがって、低温にすると酸が強くなります。」とかって楽しげな“台詞”があった。注文が入るたびにコーヒーを淹れる景色は、アートのインスタレーションみたいで。 劇が終わると、えぐみの一切ないまろやかな香りと、正真正銘のコーヒー好き“屋”だけがもつ熱量のイメージだけが残った。プロとしての覚悟と自負が、あふれちゃっているようなイメージ。 でも、この店はそんなふうに、本気が“たまたま”見えていたんだ。 店を作るということ。人に提供するということ。 本当は、“たまたま”見えていない側の店だって、ひとつの空間を作るというのは、いつだってそんな本気なしにありえないはずなんだ。自分の目には見えていないだけで、いつも通っている店にだって、その奥には、プロとしての覚悟と自負の熱量があるのかも。 そんなことを思うと、この街全体が、彩り豊かに見えてくる。 駅までの道すがら、一歩進むごとに、今日の“劇”がいろんな場所に灯りをともしていく。 この1杯は、東京の街中を、きっとキラキラ輝かせる。
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