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お宮の松/貫一・お宮の像
2012.11.13
孤児の間貫一は、亡父を恩人と慕う鴫沢隆三(しぎさわりゅうぞう)に育てられ、お陰で一高で学ぶ身である。さて、貫一は隆三の娘の宮(みや)を恋し、宮も貫一を心憎からず思う。隆三は貫一に学士号を取らせ鴫沢家の婿にと考えている。しかし、宮は、あるパーティーで銀行家御曹司・富山唯継(とみやまただつぐ)に見初められ、そちらに心がなびく。隆三も、貫一を自分の跡継ぎにする意志に変りはないが、宮を富山に嫁がせてくれ、と頼む。諦め切れない貫一は、熱海まで宮を追い、海岸で彼女への思いを伝える。しかし、彼女の気持ちは変わらない。「可いか、宮さん、一月の十七日だ。来年の今月今夜になつたならば、僕の涙で必ず月は曇らせて見せるから、月が・・・曇つたらば、宮さん、貫一は何処(どこ)かでお前を恨んで、今夜のように泣いていると思つてくれ」と貫一は叫び、宮の前から姿を消す。 四年後、貫一は鰐淵のもとで高利貸しをしていた。ある日、田鶴見(たずみ)子爵邸内の小道で貫一と宮はすれ違う。貫一は涙を浮かべ驚き憤る。宮は恐ろしさと恥ずかしさで一杯である。しかし、宮は今では貫一を如何ほど愛していたかを知り、自分が貫一にしたことを悔いている。 貫一が暴漢から怪我を受け入院したり、鰐淵家が金の恨みから放火され、鰐淵夫婦が焼死するなどの事件が起こる。貫一はそれでも金貸しをやめない。 宮の夫は外出が多くなった。宮は夫を咎めなかったが、ますます貫一への思いが強まった。ある日、宮は、思い余って貫一をたずねる。「何の用事で来たのか、あの時のことは忘れてはいない」と貫一はつれない。あれこれ言い争っているところに、貫一に気がある同業の満枝がやってくる。満枝に会いたくない貫一は、宮を残して家を出た。宮は悄然と帰っていった。その夜、貫一は奇妙な夢を見た。宮が満枝を刺した後、貫一に詫びながら自分の喉を刺して、断崖から投身自殺するというものだった。その夢の中で貫一は宮を許し、自らも命を絶とうとしていた。 旅にでた貫一は、西那須野駅から車に乗り、夢で見た風景にぶつかった。宿で、ある男女が心中を図ろうとするのを、部屋に飛び込み助けた。なんでも女に富山唯継から身請け話が持ち上がっていると知る。貫一は愛する宮を助けることはできないのに、見知らぬ人に施すとは何と馬鹿げたことかと思い、二人が抱える借金の肩代わりを決意する(未完)
アイテムのスポット情報
熱海市東海岸町
[静岡県]
熱海市東海岸町

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